調理師免許は実務経験だけでも取れる?専門学校ルートとの違いをメリット・デメリットで徹底比較
調理師として働くためには、必ず「調理師免許」が必要です。
でも、こう思ったことはありませんか?
「実務経験だけで取得できるの?」
「専門学校に通ったほうが有利なの?」
実は、調理師免許には働きながら取得する方法と学校で体系的に学ぶ方法があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
この記事では、実務経験ルートと専門学校ルートの違いをわかりやすく整理し、どの方法が自分に合っているのかを考えるヒントを紹介します。
効率よく免許を取得したい人、現場で即戦力として活躍したい人に向けた情報も満載です。
【目次】
1. 調理師免許は実務経験だけでも取れる?
![[alt=調理師が調理をしている様子。]](https://yamanote.ac.jp/column/wp-content/uploads/2025/12/image-1.png)
調理師免許とは国家資格で、調理のプロとして働く上で必須の資格。
では、調理師免許はどのように取得するものなのでしょうか?
実は、調理師免許は「調理師養成施設に通う」方法のほかに、一定の実務経験を積むことで取得することも可能です。
ここでは、実務経験だけで免許を取得する場合の条件やメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
1.1. 調理師免許取得に必要な実務経験
調理師法によると、調理師免許を実務経験だけで取得するには、原則として中学校卒業以上の者で、2年以上の調理業務に従事した経験が必要です。
この「調理業務」とは、食材の下ごしらえや料理の調理だけではなく、衛生管理や仕込み、献立作成などの幅広い業務が含まれます。
| ✔ 職歴に関する注意事項 ●パート・アルバイトでもOK ただし、原則として週4日以上・1日6時間以上の勤務で、継続的に調理業務に従事していることが必要。週2〜3日の短時間だと基本的に認められません。 ●勤務期間は、証明書作成日で2年以上が目安。 長期休暇がある場合はその期間を除く ●複数の施設で働いた場合は、施設ごとに勤務証明が必要 |
出典:公益社団法人 調理技術技能センター
https://chouri-ggc.or.jp/chourishishiken/all_delegation
1.2. 実務経験として認められる施設・認められない例
では、どのような職場での経験が「実務経験」として認められるのでしょうか。
具体的には次のような施設が該当します。
| ✔ 実務経験として認められる施設例 ●飲食店(レストラン、和食・洋食・中華店など) ●ホテルの厨房 ●病院や福祉施設の給食調理 ●学校給食施設 ●魚介類販売業(販売のみは除く) ●そうざい製造業・複合型そうざい製造業 |
一般的に、正式な飲食・給食の現場での調理業務が対象になります。
現場での仕込み、調理、衛生管理など、調理に関する業務に継続して携わっていることが重要です。
| ✔ 調理業務とみなされない例(よくある具体例) 以下の業務・場面は、調理業務として認められないので注意してください。 ●喫茶店営業(主に飲み物や軽食を出す店)に該当する場合(同程度の内容なら飲食店でもNG) ●食肉の解体や分割などの食肉処理、調味料・菓子・パン・麺などの食品製造、飲料の調製 ●既製品の開封・加温・盛り付けだけ(総菜の温めや盛り付け等) ●半製品に対して簡単な最終調理のみ(揚げる、焼く程度) ●米の炊飯や冷凍パンの焼成だけ |
出典:公益社団法人 調理技術技能センター
https://chouri-ggc.or.jp/chourishishiken/all_delegation
1.3. 実務経験だけで免許を取得するメリット・デメリット
実務経験ルートとは、お店などで働きながら調理師免許を目指す方法です。学び方に自由がある一方で、気をつけたい点もあります。
メリット
- 学費がかからず、働きながら資格取得が可能
- 実際の現場で早くから経験を積める
- 自分のペースでキャリア形成ができる
デメリット
- 基礎から体系的に学びにくい
- 試験勉強や書類準備が大変
- 資格取得までに時間がかかることも
このように、実務経験ルートは「お金をかけずに実践で学べる」点が魅力ですが、「独学の大変さ」や「時間のかかりやすさ」に注意が必要です。
「基礎からしっかり学びたい」
「効率よく免許を取りたい」
という人には、専門学校ルートの方が合っている場合もあります。
自分の性格や学び方に合った方法を選ぶことが大切です。
では、もう一つの方法である“専門学校ルート”についても見てみましょう。
2. 専門学校で学べば実務経験なしでも調理師免許取得可能
![[alt=調理師を目指す学生が実習で調理をしているイメージ。]](https://yamanote.ac.jp/column/wp-content/uploads/2025/12/image-2.png)
専門学校で学ぶことで効率よく調理師免許を取得できます。
調理師免許を目指せる専門学校には、3年制や2年制、1年制などの学び方があり、授業で調理の基本から応用まで体系的に学べるため、実務経験だけで学ぶ場合より短期間で資格取得が可能です。
| 【POINT】 厚生労働大臣の指定を受けた調理師養成施設であれば、所定の単位を修了することで、卒業と同時に調理師免許を取得できます。 |
2.1. 2年間の実務経験が免除される
専門学校では、調理師法で定められた必要単位を修了し、所定の実習を終えることで、2年間の現場経験を積まずに免許を取得できます。
授業では、調理の基本技術だけでなく、食材の特性、衛生管理、献立作成など、現場で求められる知識を効率的に学べます。
例えば、
- 食材の特徴に合わせた調理方法
- 衛生管理を習慣化するコツ
- 仕込みから盛り付けまでの段取り
など、理論と実技を同時に学べるのが大きなメリットです。
実務経験だけで学ぶ場合には、こうした理論的な知識を整理して身につけるのに時間がかかります。
2.2. 調理師を目指すなら専門学校がおすすめ
専門学校での学びは、資格取得の効率以外にもさまざまなメリットがあります。
体系的に学べる
基礎から応用まで順序立てて学ぶことで、知識や技術の偏りが少なく、理解が深まります。
就職サポートが充実
求人紹介や面接指導など、現場に出る前から安心して就職活動ができます。
仲間や講師とのつながりができる
同じ目標を持つ仲間や経験豊富な講師との関係は、将来の仕事でも力になります。
実践的な環境で学べる
プロ仕様の厨房での実習を通して、現場ですぐに役立つ技術を習得できます。
現場経験ルートでは、どうしても知識に偏りが出やすく、衛生管理や献立作成などの理論的な理解に時間がかかります。
一方、専門学校なら短期間で技術と知識を同時に学べるのが魅力。
学校によっては最短1年で免許取得できる場合も。
このように、効率的に学びたい人・確実に免許を取りたい人・現場で即戦力になりたい人には、専門学校ルートが特におすすめです。
3. まとめ
![[alt=調理師を目指す学生が実習で調理をしているイメージ。]](https://yamanote.ac.jp/column/wp-content/uploads/2025/12/image-3.png)
調理師免許は、実務経験だけでも取得可能ですが、自由度が高い反面、学びが体系化されていないため効率や知識の深さに差が出ることがあります。
一方、専門学校に通うルートなら、実務経験なしでも免許を取得でき、知識・技術をバランスよく学べるメリットがあります。さらに、就職支援や仲間・講師との人脈形成など、現場で即戦力として活躍するためのサポートも充実しています。
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