調理師免許の合格率は?全国平均と差がつく、合格に導く専門学校のサポート体制の秘密
調理師として働くために必要な「調理師免許」。
毎年多くの人が試験に挑戦していますが、合格率や難易度が気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、過去10年の全国平均や都道府県ごとの合格率データをもとに、調理師試験の現状をわかりやすく解説します。
さらに、調理師を目指す学生のために専門学校がどのようなサポートを行っているのかにも注目。
効率よく免許取得を目指すためのヒントをお伝えします。
【目次】
1. 調理師免許の合格率は?
![[alt=黒板に書かれた「TEST」の文字と人差し指マーク。]](https://yamanote.ac.jp/column/wp-content/uploads/2025/12/image-9.png)
調理師免許試験は国家資格の一つで、毎年多くの人が挑戦します。
国家試験というワードを聞くと難関資格というイメージを持つ方もいるかもしれませんね。
ですが、実際には「しっかりと基礎を学べば十分に合格が狙える」試験でもあります。
ここでは、過去10年の合格率の推移や地域ごとの違いを見ながら、合格のポイントを探っていきましょう。
1.1 過去10年の合格率推移
公益社団法人全国調理師養成施設協会の公表データによると、
過去10年間の全国平均合格率は以下の通りです。
調理師試験合格率(平成27年度~令和6年度)
| 年度 | 合格率(%) |
| 平成27年 | 62.1 |
| 平成28年 | 64.4 |
| 平成29年 | 61.7 |
| 平成30年 | 61.6 |
| 平成31年 | 66.4 |
| 令和2年 | 70.2 |
| 令和3年 | 65.6 |
| 令和4年 | 65.4 |
| 令和5年 | 60.8 |
| 令和6年 | 64.0 |
出典:公益社団法人全国調理師養成施設協会 第6-2表 年度別(10年間)・都道府県別調理師試験合格率
https://www.jatcc.or.jp/upload_files/R07_6-2.pdf
全体を見ると、60〜70%の間で推移しており、年度によって多少の上下があります。
令和2年度のように70%を超える年もあれば、令和5年度のように60%前後に下がる年も。
つまり「3人に2人が合格する」程度の水準であり、決して油断できない試験であることがわかりますね。
逆に言えば、しっかりと準備をすれば十分合格できる試験でもあります。
基礎知識をまんべんなく学び、理解を深めながら実践力を磨くことが、合格への近道です。
1.2 都道府県ごとの合格率
実は、合格率は地域によってばらつきがあります。
主な地域の調理師試験合格率(令和6年度)
| 都道府県 | 合格率(%) |
| 北海道 | 68.4 |
| 宮城県 | 65.0 |
| 東京都 | 67.3 |
| 関西広域連合* | 61.8 |
| 福岡県 | 61.2 |
| 沖縄県 | 52.7 |
*滋賀、京都、大阪、兵庫、和歌山、徳島は関西広域連合に含まれる。
出典:公益社団法人全国調理師養成施設協会 第6-2表 年度別(10年間)・都道府県別調理師試験合格率
https://www.jatcc.or.jp/upload_files/R07_6-2.pdf
このデータを見てみると、北海道や東京のように受験者が多い都市でも高い合格率を出しているところがある一方で、関西や沖縄のように全国平均を少し下回る地域もあります。
そのため、はっきりした傾向があるわけではありません。
合格率の違いには、受験する人の経験や勉強の環境、地域ごとの試験の運営方法など、さまざまな要素が関わっていると考えられます。
2. 調理師免許の取得方法
| ✔ 調理師免許を取得するには、大きく2つの方法があります。 ① 中学校卒業以上の者で、2年の実務経験を経て調理師試験に合格する方法 ② 調理師養成施設(専門学校など)を卒業する方法 |
ここでは、試験ルートについて詳しく見てみましょう。
受験には条件があり、中学校卒業以上の者で、飲食店や給食施設などで2年以上の実務経験が必要です。
そのため、すでに社会人として働いている人が資格取得を目指すケースが多く見られます。
しかし、仕事をしながら勉強時間を確保するのは簡単ではなく、独学での挑戦には根気と計画性が求められます。
試験の概要
| 受験資格 | 中学校卒業以上の者で、飲食店・給食施設などで2年以上の実務経験 |
| 試験科目 | 公衆衛生学/食品学/栄養学/食品衛生学/調理理論/食文化概論(全6科目) |
| 出題形式 | 全60問のマークシート方式(4択) |
| 合否基準 | 6割以上の正答で合格。ただし、1科目でも著しく平均点を下回る場合は不合格となることも |
出典:公益社団法人 調理技術技能センター
試験内容を見てもわかるように、合格するためには幅広い知識と実践的な理解が欠かせません。
3. 調理師免許取得を目指すなら専門学校がおすすめな理由
![[alt=調理師免許を目指そうと検討している高校生のイメージ。]](https://yamanote.ac.jp/column/wp-content/uploads/2025/12/image-10.png)
調理師を目指すうえで「確実に資格を取りたい」「早く現場で活躍したい」
と考える人にとって、専門学校での学びは最も効率的で安心なルート。
専門学校では、学ぶ内容も方法も工夫されており、座学だけでなく、実践力をしっかり身につけられる環境が整っています。
ここからは、調理師免許取得を目指すなら専門学校がおすすめな理由を見ていきましょう。
3.1 卒業と同時に調理師免許を取得可能
専門学校には、厚生労働大臣の認可を受けた「調理師養成課程」があります。
この課程を修了すれば、卒業と同時に調理師免許がもらえる仕組みです。
つまり、国家試験を受ける必要がないんですね。
試験の合格率に左右されることもありません。
確実に資格を取れるので、安心して学べるのが大きな魅力です。
3.2 体系的な知識を習得できる
独学や現場での経験だけでは、どうしても学ぶ内容に偏りが出てしまいます。
専門学校では、食品衛生、栄養学、調理理論といった試験科目はもちろん、食文化やマナー、店舗運営まで幅広く学べます。
専門学校では…
- 基礎から応用まで少しずつ理解できる
- 就職後すぐに現場で活かせる知識やスキルが身につく
「勉強したことが、すぐに現場で使える」という体験は、モチベーションにもつながるでしょう。
3.3 実践的な調理実習
調理師として大切なのは、手を動かして身につけた技術です。
専門学校では、プロ仕様のキッチン設備を使い、和・洋・中・製菓まで幅広い分野の実習を何度も体験できます。
毎日の実習を通して、理論を理解しながら技術を磨くことで、卒業時には自信をもって現場に立てる力がつくのです。
「失敗しても大丈夫」「繰り返し練習できる環境」があるのは、専門学校ならではの強みです。
3.4 経験豊富な講師陣のサポート
専門学校には、ホテルやレストランで豊富な経験を積んだプロの講師が揃っています。
授業では、学生一人ひとりの理解度や得意・不得意をしっかり把握し、個別に指導してくれるのが特徴です。
さらに、資格取得や就職活動のサポートも充実。
「資格を取得できるまで、最後まで一緒に伴走してくれる」という安心感があるのです。
| 【POINT】 調理師専門学校などの「調理師養成施設」で、調理師養成課程を修了することで卒業と同時に試験を受けずに調理師免許を取得できる 資格取得への確実な道筋と、将来の就職まで見据えたサポート体制が揃っているのは、専門学校ならではの大きな魅力です。 |
4. まとめ
![[alt=調理師がフライパンを使用し調理している画像。]](https://yamanote.ac.jp/column/wp-content/uploads/2025/12/image-11.png)
調理師免許の全国平均合格率はおよそ60~70%前後。
しっかりと勉強すれば合格を狙える一方で、科目の偏りや学習不足が原因で不合格となるケースもあります。
試験を受けずに確実に資格を取得したい方、短期間で技術と知識を身につけたい方には、調理師専門学校での学びが最適です。
体系的な学習環境と個別サポートにより、資格取得だけでなく、就職後の即戦力も育まれます。
ここからは、調理師を目指す高校生におすすめの2つの専門学校をご紹介します。
それぞれの学校が持つ強みを知ることで、自分に合う進路もイメージしやすくなるでしょう。
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