パティシエの年収はどれくらい?見習いからシェフ、独立開業までの給料モデルを大公開
パティシエを目指すうえで、多くの人が気になるのは「年収はどのくらい?」という現実的な部分。
技術職であるパティシエの年収は、経験やスキル、働く場所、そしてポジションによって大きく変わります。
見習いとして現場で技術を学び始めた段階から、経験を積んでシェフとして活躍する頃、さらには独立して自分のお店を持つ場合まで、その幅はとても広いのです。
「将来どれくらい稼げるのか」
「自分の努力は収入に反映されるのか」
そんな疑問に応えるために、この記事ではパティシエの年収を具体的な数字やモデルケースとともに解説します。
将来の目標や進む道をイメージするきっかけにしてみてください。
【目次】
1. パティシエの年収はどれくらい?
![[alt=パティシエがスイーツの飾りつけをしている様子の画像。]](https://yamanote.ac.jp/column/wp-content/uploads/2025/12/image-21.png)
パティシエの年収はどれくらいなのでしょうか?
まずは全国平均や年代別、地域別の情報を確認することで、自分の将来をイメージしてみましょう。
どの段階で年収が変わるのかを知っておくと、将来の目標を立てるのにも役立ちますね。
1.1. パティシエの平均年収
| 厚生労働省発表のデータによると…パティシエの全国平均年収は、約366.2万円 |
出典:令和6年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成
日本全体の給与所得者の平均年収(約460万円)と比べてみると、やや控えめな水準です。
とはいえ、この数字には、和菓子職人やその他の食品製造に従事している職種も含まれているため、実際のパティシエの年収は、勤務先の規模や業態、個人のスキルや経験によって異なることをぜひ覚えておきましょう。
1.2. パティシエの年齢別・経験年数別の年収
先にお伝えしたとおり、パティシエの年収は、年齢や経験年数によっても変動します。
【年齢別の年収】
| 20~24歳 | 25~29歳 | 30~34歳 | 35~39歳 | 40~44歳 | 45~49歳 | 50~54歳 | 55~59歳 |
| 305.7万円 | 346.1万円 | 376.3万円 | 401.9万円 | 420.4万円 | 427.9万円 | 401.9万円 | 388.7万円 |
出典:job tag(厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)) 令和6年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成
【経験年数別の月収(所定内給与額:月の総支給の目安)】
| 経験年数 | 月収 |
| 0年 | 19.61万円 |
| 1~4年 | 20.92万円 |
| 5~9年 | 22.6万円 |
| 10~14年 | 23.54万円 |
| 15年以上 | 27.35万円 |
出典:job tag(厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)) 令和6年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成
| 【POINT】経験年数が増えることで… 技術の向上と作業効率の向上トラブル対応力が身につくリーダーシップが身につく これにより、人材としての価値が高まる=年収アップにつながるポイントに! |
1.3. パティシエの地域別年収
次に、地域別の年収を見てみましょう。
| 全国平均 | 北海道 | 東京都 | 大阪府 |
| 366.2万円 | 335.9万円 | 362.7万円 | 440.4万円 |
出典:job tag(厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)) 令和6年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成
※上記数字は数万人単位の賃金統計から推定されており、個人店ではさらに変動します。
都市部では人件費や物価が高いため、年収が高めの傾向。
一方、地方では競争が少ない分、経験を積みやすく独立のチャンスが広がるケースも。
自分の目指す働き方やキャリアプランに合わせて地域を選ぶことも、年収やキャリア形成に影響するでしょう。
2. 見習いからシェフ、独立開業までの給料モデルの目安
次に、キャリアごとの具体的な給料モデルの目安を見ていきましょう。
見習いパティシエ(0〜2年目)
初めは200万〜250万円程度が目安です。
※アルバイトや研修期間中の給与形態によっては低くなる場合も。
技術を学びながら長時間の実習や仕込み作業をこなすことが中心です。
まだ経験が浅いため給与は控えめですが、ここで基礎をしっかり身につけることが、後のキャリアアップにつながります。
一般パティシエ(3〜5年目)
250万〜350万円程度。
ケーキや焼き菓子の仕上げや販売補助など、現場での責任も増えてきます。
技術力を磨きつつ、作業の効率化やトラブル対応力を身につけることが大切です。
主任・チーフパティシエ(5〜10年目)
400万〜600万円程度。
スタッフの指導や新商品の開発、売上管理など、経営に近い業務も任されます。
リーダーシップやマネジメント力も、給与に反映されるポイントです。
シェフパティシエ
シェフパティシエは、店舗全体のメニュー開発や品質管理、スタッフの指導まで幅広く担当する立場です。
年収の目安は500万〜700万円程度とされ、店舗の規模や業績によって変動します。
独立開業パティシエ
自分の名前でお店を持ち、オリジナルのスイーツを届ける。
パティシエなら一度は憧れる、夢のステージです。
ただ、現実には「売上」「仕入れ」「人材確保」など、技術以外の力も必要になります。
収入はお店の規模や人気によって大きく変わり、300万〜600万円ほどが目安ですが、人気店になれば1000万円以上を目指すことも可能です。
開業のリスクや努力量も理解したうえで、十分な準備と覚悟をもって挑戦することが重要です。
3. パティシエの年収アップ方法
![[alt=ハート型のアイシングクッキーを目にあてている笑顔のパティシエの姿。]](https://yamanote.ac.jp/column/wp-content/uploads/2025/12/image-22.png)
パティシエとして「もっと収入を上げたい」と思ったとき、ただ年数を重ねるだけでは十分ではありません。
では、具体的にどんな工夫や挑戦が年収につながるのでしょうか。
ここでは、実際にキャリアアップを目指す上で押さえておきたいポイントを整理してみましょう。
3.1.技術力を磨くこと
「作れるお菓子の種類が増えると、年収も上がるの?」
と思うかもしれません。答えはイエスです。
専門学校での実習や現場での経験を通して、ケーキや焼き菓子を美しく仕上げるだけでなく、作業の効率化やトラブル対応力も磨かれます。
こうしたスキルの積み重ねが仕事の幅を広げ、主任やチーフ、シェフパティシエとして評価されるチャンスにつながるのです。
「自分の作るお菓子で、お店やお客様に喜んでもらう経験」が、実は将来の収入アップの土台になるんですね。
3.2.資格の取得
「資格って本当に役立つの?」と思う方もいるかもしれません。
製菓衛生師などの資格は、あなたのスキルを客観的に証明するもの。
資格を持っていることで職場での信頼度が上がり、評価や給与に反映されやすくなります。また、学び続ける姿勢を示すことで、将来のキャリア形成にも大きくプラスに。
「自分の努力が目に見える形で評価される」ことは、きっと仕事へのモチベーションにもつながるでしょう。
3.3.キャリアアップ・ポジションの取得
「もっと任されたい、でもどうしたら給与に反映されるの?」
そんな疑問はありませんか?
主任やチーフとしてスタッフを管理できる立場になると、基本給だけでなく手当も増えるため、自然と年収もアップします。
さらに、管理業務や新商品の企画など、技術以外の経験を積むことが給与の伸びにつながります。
「技術だけではなく、店舗全体を見る力」が、年収アップには欠かせないポイントです。
3.4.独立・開業
「自分のお店を持ったら、どれくらい稼げるんだろう?」
と考える人も多いでしょう。
独立すれば年収の上限は大きく広がり、成功すれば給料アップも期待できます。
ただし、ここで大事なのは、技術力だけではなく経営や集客、仕入れ管理といったスキルも必要だということ。
店の数字を読む力やSNSなどでの発信力も重要です。
開業初期は収入が安定しないこともありますが、商品力や集客力を高める努力が、将来の収入に直結します。
「自分の味で勝負したい」「お客様に直接届けたい」という強い想いがあるなら、挑戦する価値のある道ですね。
4. まとめ
![[alt=カップケーキにクリームを絞り出しているパティシエの姿。]](https://yamanote.ac.jp/column/wp-content/uploads/2025/12/image-23.png)
パティシエの年収は、経験やスキル、地域、ポジションによって幅があります。
「どのくらい稼げるのか」と不安に思うこともあるかもしれませんが、実際には一つひとつの経験や挑戦が、将来の収入につながる大切な要素です。
「早くから任される経験を積みたい」
「商品開発や販売も経験したい」
と考えるなら、実習中心で在学中から即戦力を育てる環境のある専門学校で学ぶことも、将来の年収アップにつながる近道です。
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